福祉も飲食も根っこは同じサービス業
就労支援とスタンドうみねこ総括対談トーク
2022.04.26
お互いの仕事内容について
藤井さん 馬詰さんはもともとデイサービスで入社されて就労支援の部門に移ったんですよね。異動の理由ってあるんですか?
馬詰さん そうですね〜。デイサービスの事業も拡大して施設の引っ越しなんかもしつつ管理職としていろんな制度も勉強しましたし、グループ会社も合わせてシクロには3つのデイサービス部門があるんですけど、その統括なんかもさせてもらって。いったん自分なりに、デイサービスのことに関しては一通りやったのかなって。
藤井さん 優秀……!
馬詰さん いえいえ。ちょうどデイサービスにはいい後続の方が育ってきていたのもありましたし。就労支援の事業があるのは以前から知っていたので、新しいところに飛び込んでみたいなあと。
藤井さん デイサービス時代の思い出ってなにかありますか?あまり詳しくはないんですが、けっこう定期的に利用者さんとイベントをされてますよね。
馬詰さん イベントはたくさん開催してますね。利用者さんたちって高齢なので認知にも影響が出ている方も少なくないんですけど、昔の仕事って体に刻まれてるというか、覚えていらっしゃるんですよ。元お寿司屋さんの利用者さんが、お寿司をつくってくれるイベントなんかはすごく好評でしたね。プラレールの線路をテーブルに敷いて、回転寿司を作りました。
藤井さん え〜、すごい!楽しそうです!
馬詰さん さすが元本職なだけあってめっちゃ上手でしたね。お刺身もサクで買ってきて切り分けて。それをきっかけに「俺、もともと肉屋やってん」っていう人が出てきて、その利用者さんには焼き鳥を焼いてもらうイベントなんかもしました。
藤井さん いいなあ、めっちゃ食べたいです。自分の得意なことを披露できるっていいですね。確か夏には流しそうめんもしてますよね。
馬詰さん そうそう、流しそうめんは定番イベントです。これも流し台づくりは利用者さんが手伝ってくれるんですよ。西成って建築系の人が多いので、張り切ってつくってくれます。ひとりが張り切りだすとみんなが張り切るようになって、いい循環だなあって思います。
藤井さん 怪我のリスクとかもあると思うんですけど、そうやって利用者さんがイベントをまわすのって結構珍しいんじゃないんですか?
馬詰さん どうなんでしょうね。まあでも、できることを積極的にしてもらうようにはしてるかもしれません。買い出しなんかもけっこうまかしちゃってますね。もちろん一緒には行くんですけどね。藤井さんはどうですか?お仕事の方は。
藤井さん 業務は多岐に渡りますし、まかせていただいてることが多いので、やりがいはあります!でも本音をいうと、コロナの時期はしんどかったです。
馬詰さん そうですよねえ……。
藤井さん 2018年オープンの心斎橋の店舗以外は、コロナの真っ只中にオープンしました。特に2020年の京都店と、2021年の福岡店は緊急事態宣言やまん延防止の措置の最中だったのでしんどかったですが、他にはない経験ができたと思っています。
馬詰さん 飲み屋さんなのに酒類提供不可なのは辛いですよね。
藤井さん 辛かったです~!お酒提供できない時は酒屋さんとして営業したり、お昼はカレー屋さんとして営業したり、前例もないしいつまで続くのかわからない状況だったので、スタッフ一丸となって知恵を絞りました。今年は、通常営業ができるようになったり、イベント出店も増えてきたりと今までコツコツと種をまいてきたことにようやく芽が出てきました。
馬詰さん 2022年の今年はまた店舗も増えるんですよね、確か。
藤井さん そうなんですよ。3月に箕面に『Derailleur Brew Works 山ノ麓 TAP ROOM』がOPENしたばかりです。5月には、うらなんばにハードサイダー専門店『schwa2(シュワシュワ)』がOPENします!キッチンカーやイベント出店も増えているので、スタッフもどんどん募集中です!
馬詰さん なるほど。色々なことへの挑戦にはスタッフの協力が必要不可欠ですもんね!
藤井さん ほんとにそうですね。今までは外のイベントに呼ばれることが多かったんですけど、そろそろ自分たちのお店にゲストを招いたりしてイベントをやっていきたいなあって思ってるんです。早く動きたいですね。