福祉も飲食も根っこは同じサービス業
就労支援とスタンドうみねこ総括対談トーク
2022.04.26
デイサービス部署の総括を経て、障がい福祉分野の就労継続支援B型ディレイラで就業支援に携わる馬詰さんと、スタンドうみねこの総括として全国の店舗の空間づくりに関わる藤井さん。お互いに知らない仕事のことを話し合ううちに、福祉と飲食ふたつの部門の接点や意外な共通点がわかりました。
PROFILE
馬詰 有依子さん
就労継続支援B型ディレイラ
サービス管理責任者・事業開発調整担当
大阪府堺市出身。生命保険の事務やクリニック医療事務を経て、2014年に株式会社シクロに入社。現在は、障がい福祉分野の就労継続支援B型ディレイラで就業支援に携わるほか、部門内でのイベント運営などにも取り組んでいる。
藤井 愛美さん
飲食部門統括
岡山県笠岡市出身。アパレル会社、アパレルECサイト会社のバイヤーなどを経て2018年に株式会社シクロに入社。学生時代よりおこなってきた飲食アルバイトの腕を買われ、スタンドうみねこの店長として勤務。京都店や福岡店など、多店舗の運営にも携わっている。
シクロに入社したきっかけ
馬詰さん 学生時代は福祉系分野で、もともと介護業界に就職するのもいいなと思っていたんです。生命保険の事務やクリニック医療事務で働いていたんですが、30歳を目前に控えた年に、なにか新しい仕事に挑戦したいなと思って、シクロに転職しました。
藤井さん 他にも介護業界ってあると思うんですけど、シクロにしたのはどうしてだったんですか?
馬詰さん 就職のサイトをいろいろみていた時に、社長の感じとか、雰囲気が若々しい社風がいいなと思ったんですよ。よくある介護施設とはちょっと違いそうだなあって。その頃はまだこんなに飲食部門は大きくなってなかったですね。藤井さんのきっかけはなんですか?
藤井さん 私はもともとアパレル業界出身なんですよ。専門学校を卒業して、商業施設の店舗で働いてたんです。副職禁止だったんですが、こっそり夜は飲食店でも働いていました。ほら、アパレルってお給料がそんなに高くないのと、自費で売ってるブランドの服買わないといけなくて。
馬詰さん 大変〜!社割とかはないんですか?
藤井さん 社割はあっても全額ではないですし、1着数万円するブランドだったので……。自分のすきな服も買いたいですしね。その店舗スタッフ時代は一時期やめていたこともあったんですが、アパレルのECサイトのバイヤーに転職してからは退勤時間が早くなったこともあって、また副業してました。たまたま、同時期に代表の山﨑と当時の「スタンドうみねこ」の店長と出会い、オープニングスタッフとして声をかけられて、うみねこでも週1回働くことになったんです。
馬詰さん トリプルワークってすごいですね。
藤井さん ね〜。20代はとにかく働いてました。副業で稼いでは使い、稼いでは使いって感じで生活してましたね。
馬詰さん アパレルから離れたのはどうしてだったんですか?
藤井さん もともとバイヤーになりたくて仕事してたんですけど、いざやってみるとちょっと思ってた仕事と違ったんですよね。接客をもっとやってみたいかもしれないなって思ったのもその時期で。実は人見知りなので人と話すのは得意ではないんですけど、接客中だったら喋ることができるんですよね。
馬詰さん わ〜、それ、わかります!
飲食部門が立ち上がったとき、ちょっと嫉妬した
藤井さん 馬詰さんに聞きたいことがあったんですけど、馬詰さんが入社された時ってまだそんなに飲食の部門は大きくなかったんですよね。
馬詰さん そうですね。飲食って言っても、利用者さんの食事をつくるとかそういう仕事で、スタンドうみねこやDerailleur Brew Worksの稼働はしてなかったですね。
藤井さん もともと福祉系の会社が飲食を始めるってなった時にどう思いました?
馬詰さん 全然違う分野に手を出すって、ちょっと怖いなというか、どうなるんだろう!?っていう思いは正直あったかもしれません。あと、嫉妬ではないですけど、いいなあ〜と思ってた部分もあって。
藤井さん 嫉妬!?
馬詰さん それだけ福祉部門の仕事がうまくいってるっていう証拠ではあるんですけど、あたらしい取り組みが全然違う分野だったので、「そっちを膨らませるんだ!」と思ったというか。
藤井さん あ〜〜、なるほど……。
馬詰さん まあ、ちょっとそんなことを思いつつも、デイサービスの仕事が忙しかったので、気にする余裕はなくなっていったんですけどね。自分のやらなきゃいけない仕事が山積みだったので。