サバイバルダンスヘムキ13

2022.09.25

へん‐あい【偏愛】
ある物や人だけをかたよって愛すること。また、その愛情。

今回の偏愛者は、ディレイラ 管理者 ヘムキ・トウヨウ(仮名)。
仕事好きが高じて、人々にプロ中のプロと呼ばれるようになったそうだが…果たして。

PROFILE

ディレイラ 管理者 ヘムキ・トウヨウ(仮名)

パワーショベル (コマツ式レバー)、 ホイールローダー、 フォークリフト等の操縦の資格をもつ。

西成区鶴見橋

ディレイラ 屋上

何かの陰謀か、突如として現れた岩。

用件を聞こうか ······

動かすことができず困り果てていた職員のもとへ、彼がやってきた。

ヘムキ13

国籍不明

年齢不明

本名不明

彼を知る者は、みな口を揃えてこう言った。

「彼はプロ中のプロだ。」

絶対の信頼を置かれるヘムキだが、
それはなぜなのか……

その全貌を見たものは、

まだいない。

おれの後ろに立つな!

……おまえたちの仕事は、黙ってそこで待っている事だ……

否、見たくとも、見ることができない。という方が正しいのかもしれない。

時間か………

むっ!

人はみな、おれのことをプロ中のプロと呼ぶが、
おれはおれの仕事をしたまでだ。
それ以上でもそれ以下でもない。

END

エピソード0

二十歳頃に屋外工事の仕事をしていて、業務上必要になったので「車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)」の資格を取得しました。

現場で少しずつ練習して、ある程度乗れるようになってから講習を受けました。当時乗っていたのは、3t程度の「パワーショベル」です。そんなに大きくは無かったです。土木工事関係の方には「ユンボ」と言った方が伝わりやすいかもしれません。

工事現場などで見たことがあるかもしれませんが、パワーショベルは土をすくうために、バケットの先に爪が付いた形をしています。

パワーショベルのレバー操作は4種類あって、メーカーによって操作方法が異なります。自分が慣れている操作方法は一般的に「コマツレバー」と言われたりします。

昔の重機は油圧ホースをつなぎ変えて操作方法を変更していたそうですが、今の重機なら「操作方法の切り替えレバー」が付いているので、自分が慣れている操作方法に切り替えられるので便利になりました。

たまに前に乗った人が操作方法を変更したままになっていて、気付かずに乗ると一瞬パニックになります。

その後、別の工場で働いていた時に、業務上必要になったので「車両系建設機械(解体用)」の資格を取得しました。建物の解体現場や産廃工場などで見たことがあるかもしれませんが、自分が乗っていた解体用の重機は「コンクリート圧砕具(小割)」と言うアタッチメントがついていました。

コンクリートを砕く爪と電磁石が付いていました。レバーとは別に爪の開閉操作用のフットペダルとがついていて、それを操作すると爪が開いたり閉じたりします。

使い方としては爪を開いてコンクリートを挟み、爪を閉じて砕きます。時々コンクリートの中に鉄筋が混ざっているので、それは電磁石でくっつけて分別するのに使います。

その会社で業務するにあたり、「フォークリフト」の資格も取ることになりました。これは町工場などでもよく目にされると思います。自分が乗っていたのは車みたいに座って乗るタイプです。

ハンドルを回すと後ろのタイヤが動くので、車体の動きとしては車をバックさせる時の操作感に似ていると思います。ハンドルをめいっぱい右に切ると、右前のタイヤを軸に車体が時計回りに回る感じです。思っていた以上に小回りが利きます。

あとは、「ホイールローダー」と言う重機にも乗っていました。これはあまり目にすることが無いかもしれません。砂利とか砂をバケットですくって、ダンプトラックに積み込んだりするのに使っていました。

ハンドル操作をするとタイヤが向きを変えるのではなくて、車体そのものがくの字に折れ曲がります。ダンプにぶつけたりすると怒られるので、作業としては結構気を使います。

普段は適当に積んでいましたが、たまに10t丁度で積まないといけないとか指示される事があるのですが、当時は「勘」で大体積めていました。

このような経緯で資格を取得していくうちに、複数の重機を操縦できるようになったのでした。


Photography by コイケ マオ

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