闇に溺れて三千里

2022.06.25

へん‐あい【偏愛】
ある物や人だけをかたよって愛すること。また、その愛情。

今回の偏愛者は、ピニオンなんば 管理者 佐々木 恵理。
SID好きが高じて、思い出のロリータファッションを身に纏いなんばのまちを練り歩くそうだが…果たして。

PROFILE

ピニオンなんば 管理者 佐々木 恵理

小学生の頃からV系にハマる。V系のことなら幅広く語ることができるが、特にSIDが好き。
休みの度に北から南まで遠征するほどのSID愛は、とどまることを知らず、全ての握手会に通うために同じCDを40枚買ったり、たった1分×2回のために東京まで行ったりしたことも。
ロリータファッションを身に纏い、最前列でヘドバンしていた過去を持つ。


彼らに出会ったのは…2004年7月1日。(たぶんこの辺り)

もう18年前か・・・(笑)

今も放送してるのかな…テレ玉のHOT WAVE
もともとV系好きだったので関東の友達に毎週録画してもらって1ヶ月分まとめて送ってもらってた。今思うとその友達はめっちゃ優しい…。

放送日は6月10日。

番組のコーナーが始まって、彼らの曲が流れてくる。

なんか…昭和感??

そしてメンバーが登場…してきたのだが
金と黒のツートンの人…

めっちゃホットパンツ(?)の人…

あ。次の人は割と普通。(あくまでこのメンバーの中では。笑)

最後の人…
なんで脚立持ってんの?(笑)

登場した瞬間から、
なんかめっちゃ好きになっちゃった。
理由は今でもよく分からない。

それから自己紹介が始まるのだが…
「暗黒の世界へようこそ。 Vo.マオです」
うん。暗黒の世界って何??(笑)

「おふぁえhrqcぁkdvk Gt.のしんぢです」
ちょっと何喋ってるかわかんないよ(笑)

「Ba.の明希です」
君は静かやな…

「……zzz… はっ Dr.ゆうやです」
そういうキャラですか???(笑)

この辺で、すでにハマってしまっていたのでしょう。

彼らの名前は「シド」
今の表記は、「SID」が多いかな。

このDVDは今でも大切に持っていて、見過ぎたせいで時々映像が乱れますが、今はYouTubeにも動画があるのでいつでも見られます。

それから、友達にはひたすら「シド」が出る音楽番組を録りためてもらい…

どんどん沼にハマっていくのです。

そして大学生になった18歳の時、初めて「ライブ」というものに行くことになります。
バイト代をため、広島のライブハウスへ。
当時、岡山の大学へ通っていたため、広島の方が行きやすかったのです。

その日は、mixiで知り合った同行者とライブへ。(mixi懐かしい…)
この時一緒に行ってくれたお姉さんのおかげで、今は全然一人でもライブへ行けるように。
フリも全然わからなかったけど、ライブ前に大事なやつだけ教えてもらって行ったんだったっけ…

初ライブのドキドキとシドさんに会える!!っていうドキドキ
フリがちゃんとできたかなんて覚えてない(笑)

たった2時間。
夢のような時間であっという間に過ぎたな…

ちなみにこの時はまだこの後ライブの制服になる「ロリータ」は持ってなかった。

ロリータの名前は知ってた。
それは、私がV系を好きになるきっかけを作ってくれた実家のすぐ近所に住んでた5つ上のお姉さんが、「ゴスロリバイブル」っていう本を新刊が出るたびに貸してくれてたから。

だけど…載ってた服は当時の私には全く手が出ないくらい高かったし、
着たいと言うより見てて楽しいって感じだったから。

でも。
この日、会場に着くとあらゆるタイプのロリータを着ている女の子がたくさんいて、

「そっか!!こういう特別な日に着るんだ」

って思って、

「私もこれを着てライブ行きたい」

と思ったのだった。

しばらくして分かるのだが、
みんながロリータを着てた理由はVo.のマオくんがロリータ好きを公言してるからで、
私はDr.のゆうやが好きだからロリータじゃなくても良かったんだろうけど…
「着たい」と思ったから。

次のライブは確か…半年後くらいで、その後は、年に3~4回くらいは行ってた。

ライブの開場待ちの時間は会場近くのお店で待ってたんだけど…
友だちは昼間から生ビール飲んでて(笑)
(それが一番テンション上がるらしい。)

私はお酒が飲めないので、「クリームソーダ」を絶対注文してた♡
(ない時はメロンソーダで我慢…)

クリームソーダはメンバーが好きだから…とかではなくて、
小さい頃におじいちゃんがよく飲ませてくれてたから好きって理由なんだけど

生ビールの横でクリームソーダで乾杯するのが「わたし」って定着しちゃって(笑)

一種のキャラになってたのを、今でもクリームソーダ見ると思い出す。

思い出に残っているライブはたくさんあるけど…

たぶんそれをひとつひとつ語っていたら、
時間がいくらあっても足りないのでこの辺で…


Special thanks to カフェ&ビア あるか→アるか / Live&Cafe Bar PLACEBO
Photography by 荒屋 美佳 , コイケマオ

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