夢は山でビリヤニをツクルコトデス?…
第一章
2022.05.25
へん‐あい【偏愛】
ある物や人だけをかたよって愛すること。また、その愛情。
今回の偏愛者は、シクロソーシャルサポート 井内 友一
山とトレラン好きが高じて、山頂でビリヤニを作るそうだが…果たして。
PROFILE
シクロソーシャルサポート 井内 友一
大の人見知りで、障がい者の相談支援員をしています。
お家では、週末の食事当番担当(料理好き)※江坂の某レストランで厨房経験あり。
元自動車整備士で、エンジン降ろせる・溶接も出来ます。
趣味は、週イチ以上のトレイルランニング!(たまにナイトトレイルも)
年に数回イベントや大会も参加しています。
最近は、毎週箕面を走って帰りに山ノ麓タップルームで、DBWビール2本買うのがお決まりに。
基本山好きで、昨年は北アルプス3座(槍ヶ岳・燕岳・大天井岳)登頂しました。
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人生山あり谷ありと言いますが、自分にとっての人生には山(北アルプス)ありからの
トレランあり!なのかと。
山歴は小学生の頃にプロの登山家と一緒に登った名峰槍ヶ岳を
はじめとして(悪天候で登頂出来ず…)、中学入ったら是非とも登山部に!と意気込むも
運悪く登山部顧問が根暗なオタク先生とのウワサから友人の大反対を受け、念願だった
ワンダーフォーゲル生活は甘酸っぱい初恋と共に一瞬にして崩れ去った…。
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結果的には中学・高校と陸上競技部で走り幅跳びの選手として輝かしい青春を送ることとなる。
その後社会人となり体を動かす事は殆ど無かったがあの当時登頂出来なかった槍ヶ岳への想いは全く色褪せることもなく、いつも心の片隅に常に持ち続けていた。
しかし何一つ行動に移すこともなく、ただただ時が過ぎていくだけだった。
あれから25年が経ち運動不足解消からジョギングを始めフルマラソンにも出場する程にもなったが学生当時の走る楽しさは既になかった。
サブ3やサブエガと記録を目指す事等にも興味が湧かず、続けていくことに対して何か無意味さえ感じ始めていた。
そんな中でのランナーに有りがちな膝の故障。
病院からもクッションの良いシューズを履けとか土の上を走れだのとか好き勝手な事を言われ…、
そんな時にある雑誌の表紙の
『山を駆け抜ける』
という記事が眼に入り、それってどういうこと?
そもそもいい歳して山道なんか走ってたら知らんおっちゃんに怒られるやん!子どもの頃めっちゃ怒られたし…等とブツブツと
独り言を言いつつもおもむろに雑誌を手に取り読み始める。
『トレイルランニング…走りながらも栄養補給し
数日間かけて山を?獲得標高?…』
気が付けば雑誌は数冊になり、山の地図や資料を集め始めている。いつしかトレランの虜になっていく一人の自分がいた。
それからはランニング場所を変え河川敷でも土手を走ってみたり実家に帰っても子どもを預けては近くの低山に出向いたりと、その当時早くも心はトレイルランナーだったのかもしれない…
のちに、とあるきっかけでプロランナーが主催するトレイルランの大会に参加した事でその瞬間心に引っ掛かっていたモノが一気に噴き出した。
ブリブリブリ…(違うな…)
そう、これだ!トレラン!
楽し過ぎるやないかーーーーい!っと。
走った帰りは当然『お疲れ
やっぱ行った先で美味いモノに有りつきたいな、と一人勝手にグルメランへと発展させる。
そんな今日も期待を胸に抱きながら、いざ山へ!
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しかし、そんな都合よく毎度毎度ありつけるとは限らない。
山の基本は自給自足!自分で材料調達し、自ら山で試行錯誤を繰り返した結果、やっと美味いモノにありつける。それがトレイルランの掟なのだ。
知らんけど…。
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そんな中カレー好きな自分が偶然にもたまたま出会った謎の食べ物、
そうそれがビリヤニ。
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ビリ?とヤニ?、お前はナニモノ?
見たことも聞いたことも無ければどこの国の食べ物なのかも分からない。
それなら一度調べてみよう。そう調べているうちに辿り着いた先は『ビリヤニ食材店』。
善は急げ!と向かう事にした。
もちろん走ってだ!
しかし、走れど走れど辿り着かない。おい!ビリヤニ食材店は結局どこにあるんだ!
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不眠不休で数日間かけて走り続ける!そして見つけた!!
『ついに念願のビリヤニ食材店に出逢ったぁぁぁ…(ウルルン風に)』
やっとの思いで見つけたビリヤニ食材店は意外にも職場10分の所だった…
なぜ自分はそこまでしてビリヤニにこだわるのか?
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そもそもビリヤニを君たちは知っているのか?
ビリヤニとはかつて紀元前インド北西部、バラナシという街にさかのぼる。
ヒンドゥー語ではバラナシ(VARANASI)現地語ではワラーナシとも言われている街だ。
近くにはガンジス河がありヒンドゥー教八大聖地のひとつでその中でもヒンドゥー教最大の聖地でもある。
その歴史は非常に古く紀元前6世紀のインド最大の叙事詩『マハーバラタ』にも登場しているほどだ。
またもやココデ2度目の知らんけど…。
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そんな街で生まれたビリヤニには諸説がある、ペルシャ帝国(現在のイラン)がイスラム教の普及とともに南アジアに侵略し、インドでムガル帝国時代に発展を遂げた食べ物だとされている説が有力で、現在アフガニスタンで食べられているカブールライスや中央アジアで食べられているポロ(プラオ)がビリヤニの源流とも言われている。
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しかしビリヤニの起源は本場のパキスタンでも諸説があり、一説にビリヤニ(Biriyani)という名称はペルシア語でこの料理を指す“Beriani”が転訛した説もある。
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斯々然々、とにかく言うなればビリヤニは歴史ある街で非常に昔から広く親しまれてきた
郷土料理の様なものなんだと。
これは片言の日本語で話すインド人から学んだ情報だ。インド人嘘つかない!とはこういう事か!更に教わったのは、、、
・インドの高級米『バスマティ』を使用している事。
・フライパンで炒めるのではなく『バッキ、カッチ、生米(ヒンドゥー式)のいずれかの
やり方を用いていること。
・2種類以上のスパイスを使用している事。
・イスラムの教えにのっとり、肉を使用する場合は『豚肉』以外で有る事。
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これがビリヤニを作る上での定義だそうだ。
バッキにカッチ?ちょっと何言ってるのか分からない…。
ドンマイ自分!
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そんな話を濃厚に入り混じったスパイスが漂う店内で永遠に教えてもらっていると…!あ!
そうだ!大好きな山走って、
大好きな山の中で大好きなビリヤニ(大好き?)
食べられたらそれって究極の幸せじゃねぇの?って。
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やばい、店内に漂う濃厚なスパイスの香りに、意識がうすれてい…く…
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『軍曹!まだ自分は意識があります、
だから自分にやらせて下さい!』
と言わんばかりに次へ進めよう。
たったそれだけの理由から始まった企画。そんなプロジェクトにも題名をと名づけたものが
こちら!題して、
『大好きなトレイルランニングした後は、
大好きな山の中で存分に、大好きな手料理で、
大好きな自分の為に、大好きなビリヤニを
ご馳走する。これって究極の幸せなんじゃねぇ?』
長えぇぇ。
プロジェクトはまだ始まったばかりだ。
わき汗掻きながらもGHEE(ギー)を持つ手の震えが止まらない。
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アル中ではない。ワクワク感からなのだ、、、
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Special thanks to Osaka Everest Spice Mart.