サケノ ツマミニ ナルカモ シレナイ ハナシ

2023.07.03

2回目のブログ書き、2度目まして下村です。

灼熱の夏、皆さんはどんな納涼がお好みですか?

河辺や木陰で過ごすには少し暑すぎる今日この頃です。

粋や雅などはかなぐり捨てて、

高度な文明に頼らなければ快適な夏はきっともう過ごせないのでしょう。

私は季節問わず水族館に行くのですが、夏に行く水族館は格別です。

涼しくて、暗くて、海の中が垣間見えて。

外の酷暑を忘れられるほど、時には肌寒くなるほど空調が効いている水族館は

びっくりするほどユートピア。

外界を忘れた後はゆらりゆらりと海を漂うことができます。

陸上とはかけ離れた別世界。

水族館の魅力はこの一言に尽きます。

普段我々は海の表面しか見ることができません。

凪やさざなみ、白波に怒涛、海洋の表情を指す言葉は数あれど、

海中で繰り広げられる情景はいくら水平線を見続けても知覚できません。

しかし海面下では地球有史以来の地殻運動がもたらした多種多様な地形と、

それに伴って繁栄してきた生態系が繰り広げられているのです。

なんてロマンロマンなんでしょう。

そんな海洋に擬似的にアクセスできる水族館。ロマンの大バーゲンです。

さてさて、そんな水族館ですが、関西には魅力的な水族館がたくさんあります。

先日、大阪に越したら絶対に行こうと思っていた「エビとカニの水族館」に行ってきました。

和歌山県はすさみ町の道の駅、海辺にこじんまりと佇む小さな水族館ですが、

なんと甲殻類に特化したとんでもなくニッチな施設なのです。

無類のカニ好きの私には刺激が強すぎる場所です。

生きている甲殻類はもちろん、

圧倒的な熱意で収集されたであろう骨格標本がずらりと並ぶガラスケースにはへばりついて涎を垂らしながら見入ってしまいました。

甲殻類の何が好きなのかと問われれば、一番はその外骨格だと即答します。

進化の末に獲得した機能美、

あるいはなぜ今まで生き残れているのか不思議に思えるくらい不恰好なものまで。

海底でひっそりと生きている彼らの複眼を覗き込むと、

自然淘汰や選択圧の中で生き残ってきた過酷な歴史が頭の中で洪水のようにイメージされてしまいます。

「カニ」と「進化」に関連して、とても面白い現象があります。

カニと聞いてパッと思い浮かぶような扁平で饅頭みたいな形、実は水中で生きる上で完璧な形なのではないかという仮説があります。

エビやヤドカリなどが含まれる甲殻類ですが、

水中ではカニ以外の甲殻類のうち複数の種が独自にカニのような姿に進化していることが分かっています。

「タラバガニは実はカニではなくヤドカリの仲間なんやで」

みたいな雑学、一度は聞いたことがありませんか?

全く別の種類だった甲殻類が、なんらかの自然選択によって結果的にカニのような見た目に進化していってしまうのです。

そんな甲殻類がたくさんいるんです。

こんな現象を聞いたら、カニの形状が水中で生きる上で最適解なのかも、、って思ってしまいます。

ちなみにこれを「カニ化(カーシニゼーション)」と言うみたいです。
カーニシゼーションではない...!!!

生活の中で絶対使わない単語を知ってしまいましたね。

今回のブログも派手に乱文をぶちかましてしまいました。

結局何が言いたいかというと、

完璧な姿でひっそりと生き続けるカニに対する愛が止まりません。

はぁ。私もカニになりたい。

今夜はカニカマでも食べようかな。


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