ハジメマシテ

2023.05.15

夜は寒いのに日中は暑い季節ですね。

氷だけ残ったコンビニコーヒーの捨てるタイミングを見失って歩いているところ失礼します。

4月入社の下村です、初めまして。

ブログを書くという行為を初めて経験してます。

ネットの記事は読むばかりで享受してきた人生なので何を書いたらいいのやら。

人生といえば、生まれてから気づけば24年経過していました。

そのうちの結構な時間をあることについて考えを巡らせていたので、それについて書き殴ろうと思います。

乱文にして雑文、もしかしたら長文になるかもしれませんがお付き合いください。

地球を構成している最も重要なものはなんでしょう。

地表の7割以上を占める海?

100万種を超える昆虫?

70億の個体で形成される巨大な文明?

全部今の地球には重要そうです。

答えなんかないのかもしれない。

でもあえて言うのであればそれは微生物なのだと僕は思います。

「微生物」と言う言葉の定義は「顕微鏡を使わなければ見えない小さな生物」。

こんな大雑把な括りで呼ばれている彼らですが、細菌やカビの仲間で構成されています。

海の水をすくえば1 mLに10万匹、

土を掘れば1 gに数億匹、

人間の腸内には100兆もの微生物がいることが分かっています。

見えない上に数を聞けば途方もない密度。

身の回りのあらゆるところにこの子たちはウジャウジャ蠢いているんです。

そんなに寄ってたかって何をしてるんだキミたちは。

そんなことをあれこれ考えていたら大学に行きたくなってしまい、社会に出てくるのが遅れてしまいました。

これだけいっぱいいることが分かっていますが、

実は99パーセント以上の微生物の役割が現代の科学を持ってしても解明されてないんです。

酸素がなくても生きていけたり、100度以上でも増殖できたり、石油やプラスチックを食べて生きている子もいたり。

昔学校で習ったような、

「動物の死骸を分解して新しく栄養素を作り出す」

以外の役割もいっぱい担って地球環境を支えているんですよ。

これは余談なんですが、地球上で初めて生物が誕生したのは少なくとも40億年くらい前だと分かっています。

地球自体は今45億歳なので意外に早いですよね。

化石として見つかっている最初の生命も、微生物

そこから紡がれて、環境の変化とともに姿を変えて今の地球上のあらゆる生物が繁栄してきました。

人間も含めて全ての生き物の共通の祖先がこの1種類の微生物と考えるとロマンしかないです。

寝る前とかめちゃくちゃ思いを馳せてしまいます。

こんな話は無限にできるのですが、今日はきっちり着地させたいところです。

身近な微生物、といえばやはり醸造が脳裏に浮かびます。

醤油、味噌、酢、お酒…。

食品を保存するために人類は気の遠くなるような昔から微生物の力を借りてきました。

微生物という存在にすら人間が気付いていない紀元前から。

麹菌のA. オリゼーや酵母のS. セレビシエ、時には乳酸菌などの細菌たち、、

古代の人々はこの子達の存在を知らずして醸造という文化を発展させてきました。

見えないけれど確かに存在するパワーを操り、目的のものを作り出す。

まさに錬金術。

醸造は人類が成功した唯一の錬金術といっても良いのかもしれません。

言わずもがな、ビールだって錬金術の賜物です。

ゴクゴク飲めて1日の疲労を洗い流してくれる金色のビール、

あるいはちびちび飲んで夜の考え事を手伝ってくれる濃い色のビールだって、

甘い麦芽ジュースを酵母たちがモグモグ食べて出したアルコールによって成り立っています。

古代ゲルマン人から受け継がれてきた人類の叡智、酵母の生きた証、科学の結晶。

ブルワーを目指す私はこんなことを考えながら作業をしているときが幸せです。

そしてきっと今夜も微生物の諸行に思いを馳せながらビールを飲むことでしょう。

いくらVaundyがコーヒーだと言い張ってもこんな夜にはビールです。

ここまでこの文章を読んでくれたあなたも、微生物のパワーを感じて晩酌しませんか?


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