Loading...

ディレイラブリューワークス

【DBW】クラフト、そして、マスターピース

 

おはようございます。

 

 

最近、昆布で〆ることにはまっているディレイラブリューワークスの伊藤です。

 

ただ、枕サイズの乾燥昆布が届きました。

 

 

 

 

 

 

乾燥重量の昆布は注文量を誤りますので、お気を付けください。

 

 

 

 

そして、この流れで、先日した鯖の昆布〆の話をしたいです。

 

 

 

 

.

.

.

.

.

 

 

先日、泉佐野の魚市場に行く機会があった。

http://www.aozora-ichiba.com/

 

 

 

魚市場は楽しい。

間違いなく食べられるであろう得体の知れない魚や貝が並んでいて、

自分が知っている魚はごくわずかなのだと気づかされる。

また、立ち込める生臭さは普段なら受け付けないが、この時なら許せる。

刺激的なこの異空間が、私はたまらなく好きだ。

 

 

私は、ある魚屋の前で立ち止まった。ここは、鯛や太刀魚、鶏魚などよく目にする魚が多かった。

最初は、馴染みのある魚種ばかりなので、購入を考えて止まっただけだった。

 

そこで一尾の魚に目を奪われた。

 

雫のような瞳に、青銀に輝く表皮。体高は手のひら位はあっただろうか。

明らかに、他の魚と醸し出す空気が違って見えた。

 

鯖との邂逅である。

そして、その鯖が〆ろと囁いているように感じたのは、後にも先にもこれだけである。

 

 

.

.

.

.

.

 

 

 

 

 

ふざけるのはこれぐらいにしておき、その魚市場で買った鯖を〆ることにしました。

調べると、〆る時はお酢だけでなくて砂糖など他の調味料を加えるらしいです。

 

 

 

私は悩みました。

 

 

「調味料とか量るの、面倒だなー…」

「お酢だけでも、いけるのでは?」

 

 

 

そして、お酢だけで〆た結果が、酸の角が立ち過ぎた〆鯖ができてしまいました。

やはり、他の味覚でバランスをとることはとても重要。

 

 

 

 

 

 

妥協ですね。

手間と味を天秤にかけたわけです。

 

 

 

 

 

このことは、私が作っているクラフトビールにも当てはまること。

 

 

そもそも、クラフトビールなんて「クラフト」と付くくらいだから味に妥協をしてはならない。

クラフトとは、そもそも粗悪品と差をつけるために生まれた言葉だと言います。

 

 

この業界で、よく賞味期限がどこまで伸ばせるかという議論をすることがあります。

ビールのスタイルにもよりますが、正直、瓶詰めしてから数週間までが

一番美味しいに決まっているわけで、その期間を過ぎたら、廃棄するぐらいでないと。

(しっかりボトリングできているところは関係ないと思います。)

 

そこを、どこまで伸ばせるのか議論する当たりが、妥協なのではと感じるわけで。

 

綺麗ごとだということは理解しております。

そんなことをしては、どこも買っていただけないですから。

 

 

ただ、ふとした時に「クラフト」が頭から離れてしまうことが、とても恐ろしいです。

鯖を通して、離れかけていた、私の本懐と向き合うことができました。

 

 

 

鯖、ありがとう。

そして、妥協してごめん。

 

 

 

 

 

ではまた。